ヒゲ爺の独り言
エッセイ、昔の思い出話、釣り魚話、喰らい方等々
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ひげ爺の独り言 放言 小噺 三の字と言えば『サンノジ』
三の字と言えば『サンノジ』

サンノジ(ニザダイ)
『サンノジ』の和名は『ニザダイ』である。スズキ目ニザダイ科ニザダイ属ズニザダイである。本州の中部以西から南方海域の岩礁に棲む暖流系の魚である。サンノジは「三の字」で三重、和歌山辺りの地方名で「ミツジルシ(三印)」と呼ぶこともある。名前の由来は尾鰭上部に黒い突起3~5個あり中の3個が大きく、三の字に見える為その名が付いたと言われている。口吻は突き出て鋭利な歯で岩礁の海草類や甲殻類などを食べる。
磯釣りのグレ釣り、石鯛釣りの外道として良く釣られ、引きが強く釣り人を楽しませるそうだが余り珍重されないらしい、強烈な磯の匂いがし余り美味くないらしい。らしいと書いたのは、ヒゲ爺は海辺生まれの海岸育ちで子供の時から海釣りをしてきたがサンノジにお目にかかったことが無い故である。一頃磯釣りに凝った時期もあるが、山陰の岩場ばかり、日本海側には居ないかも知れない。
鳥取勤務から山口県徳山市に転勤してから磯釣りは止め、凡そ30年船釣りに専念している。
国語学入門によるとニザダイの「ニザ」は「ニサア」と同義語で「ニイセ、ニセ」の転訛で新背(にいせ)新しく仲間入りした若者、「ニサア」は新入りの若者、下男の意「ニサイ、ニセ」転訛語で南九州の方言で「ニサイ」は青二才、小僧っ子等若者を子供扱いする言葉である。総合すると『ニザダイ』は「青二才の鯛」「鯛仲間の小僧っ子」とでもなろうか。
色んな地方名;
① オキハゲ:ハゲはカワハギのこと。ニザダイはカワハギに良く似ていることから、沖にいるハゲと呼んだ。(広島)
② スコベ:無言の放屁、臭いことから。(熊本三角)
③ サンジルシ、ミツジルシ(和歌山)
④ クロハゲ:カワハギに比べ黒いことから。(関西、四国)
⑤ クサンボウ:臭い魚のこと。(千葉)
吉の数字(三の字)もえらくクササレたものだ、残念だからこの辺で止める。
★『新魚名考』榮川省三著を参考にした。昭和57年10月某日の朝日新聞『天声人語』に氏が本書を自費出版せれた旨を読み、芦屋市平田町のご自宅を訪ね「一冊わけてください」とお願いしたら、ヒゲ爺の名前と著者進呈とさらさらと書き、「どうぞお持ちください」と一冊進呈して下さった。今も座右の書として珍重している。

サンノジ(ニザダイ)
『サンノジ』の和名は『ニザダイ』である。スズキ目ニザダイ科ニザダイ属ズニザダイである。本州の中部以西から南方海域の岩礁に棲む暖流系の魚である。サンノジは「三の字」で三重、和歌山辺りの地方名で「ミツジルシ(三印)」と呼ぶこともある。名前の由来は尾鰭上部に黒い突起3~5個あり中の3個が大きく、三の字に見える為その名が付いたと言われている。口吻は突き出て鋭利な歯で岩礁の海草類や甲殻類などを食べる。
磯釣りのグレ釣り、石鯛釣りの外道として良く釣られ、引きが強く釣り人を楽しませるそうだが余り珍重されないらしい、強烈な磯の匂いがし余り美味くないらしい。らしいと書いたのは、ヒゲ爺は海辺生まれの海岸育ちで子供の時から海釣りをしてきたがサンノジにお目にかかったことが無い故である。一頃磯釣りに凝った時期もあるが、山陰の岩場ばかり、日本海側には居ないかも知れない。
鳥取勤務から山口県徳山市に転勤してから磯釣りは止め、凡そ30年船釣りに専念している。
国語学入門によるとニザダイの「ニザ」は「ニサア」と同義語で「ニイセ、ニセ」の転訛で新背(にいせ)新しく仲間入りした若者、「ニサア」は新入りの若者、下男の意「ニサイ、ニセ」転訛語で南九州の方言で「ニサイ」は青二才、小僧っ子等若者を子供扱いする言葉である。総合すると『ニザダイ』は「青二才の鯛」「鯛仲間の小僧っ子」とでもなろうか。
色んな地方名;
① オキハゲ:ハゲはカワハギのこと。ニザダイはカワハギに良く似ていることから、沖にいるハゲと呼んだ。(広島)
② スコベ:無言の放屁、臭いことから。(熊本三角)
③ サンジルシ、ミツジルシ(和歌山)
④ クロハゲ:カワハギに比べ黒いことから。(関西、四国)
⑤ クサンボウ:臭い魚のこと。(千葉)
吉の数字(三の字)もえらくクササレたものだ、残念だからこの辺で止める。
★『新魚名考』榮川省三著を参考にした。昭和57年10月某日の朝日新聞『天声人語』に氏が本書を自費出版せれた旨を読み、芦屋市平田町のご自宅を訪ね「一冊わけてください」とお願いしたら、ヒゲ爺の名前と著者進呈とさらさらと書き、「どうぞお持ちください」と一冊進呈して下さった。今も座右の書として珍重している。
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