ヒゲ爺の独り言
エッセイ、昔の思い出話、釣り魚話、喰らい方等々
- 2023 . 02 «
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7
- 8
- 9
- 10
- 11
- 12
- 13
- 14
- 15
- 16
- 17
- 18
- 19
- 20
- 21
- 22
- 23
- 24
- 25
- 26
- 27
- 28
- 29
- 30
- 31
ひげ爺の独り言 放談 小噺 『ヒゲ爺流 魚の話』
『ウマズラハギ』
フグ目カワハギ科ウマズラハギ属ウマズラハギ。
口吻から鰓蓋に掛けて体長に比べ顔が長いので馬の顔を連想させるので馬面の皮剥(うまずらのかわはぎ)→ウマズラカワハギの呼称となったそうだ。

ウマズラハギ

カワハギ
ウマズラハギ、カワハギ共北海道以南日本の各地東シナ海に分布し、ウマズらは沖合いの岩礁、泥砂に棲み群集するがカワハギは沿岸部の比較的浅い磯に棲むので鯛釣りでは釣れることは無い。
ウマズラは30cm以上まで成長するし中々旨い。旬は夏期の刺身、煮付け、秋冬の鍋料理は旨い。冬を越すため貪食し肝が太る、肝をすり潰し鍋に放り込めば鮟鱇鍋に肝を入れると同じようにコクが増して、鮟鱇鍋に劣らぬ味が出る、鍋の時期になると鮟鱇の半値程度で売られているので一度試しては如何ですか?
旨い魚ではあるが鯛釣り人には大迷惑なウマズラである、写真で見る通り口吻が小さく餌取り名人ときている上に貪食で瞬時に仕掛けの総ての餌をタイラゲ鯛に餌を与えない、鯛釣り一時休憩である。
ウマズラが釣れたら「活き締め」をし鋭利な角を切り(他の魚に傷を付けない為)内臓を取って置くが肝要、大体腹一杯撒餌を喰らっているので鮮度を保つ為である。
カワハギは綺麗な海域を好むがウマズラは汚染された海水にも対応力があり大発生することがある。
海水汚染が進むととカワハギは居なくなりウマズラと住み換えするとの事で海水の汚染度の目安に為るそうである。
子供の頃の田舎の海ではカワハギ(但馬の地方名;太鼓ハゲ、チュウコウ)しか居なかったが一頃ウマズラに棲家を奪われたのかカワハギの姿を見なかった時期がある。最近は徐々にカワハギも獲れるようになった様だから海が回復に向かっているのであろう。
魚名考:
関西地方で釣り仲間はウマズラ、カワハギの呼び名は「ハゲ」が多い、ハギ→ハゲ(禿)に転化したのか、禿は女性に嫌われるので釣り仲間が嫌う「坊主」(魚が釣れないこと)から連想するハゲを嫌って揶揄して
ハゲと呼ぶのか定かでは無いが「鯛釣り」には迷惑な魚ではある。しかし、旨い魚なので、案外親しまれ各地で面白い呼称が付けられている。
本来の名前のウマズラ、カワハギは料理する時全身の「皮を剥ぐ」→カワハギになった説が正しかろう。
ハギの皮は鱗は無く厚くてザラザラしており極小の紙やすり状で皮を剥かねば喰うことは出来ない。皮は口吻近くに切れ目を入れ尾びれ方向に引っ張れば簡単にはハゲる。
大きなハゲの皮を乾燥させて紙やすりとして使う事も有るそうだ。因みにハゲの英語名はFilefish(鑢魚、ヤスリウオの意味)である。
① チュウコウ(但馬地方)チュウチュウ(玄海、高知):カワハギは水から出すと水を吐きながらチュウチュウ音を出すからの呼称。コウは「物」の意味であろう、ねずみのことを「チュウコウ」と呼ぶ同類かな。
② バクチウチ(博打打)、バクチ(博打)和歌山、福井地方:博打打ちが負けると「丸裸」にされるからの呼称。
③ カワズッポ(隠岐島):「皮スッポリ」→カワズッポ。
④ ツノコ(鹿児島)ツノギ(高知):「角魚」角のある魚、「コ、ギ」は魚を表す接尾語。
⑤ メイボ(山口萩)メンボウ(島根福井):「目疣魚」目疣(メイボ、モノモライ)の様な目をしているからの呼称であろう。
⑥ ハゲコウ(岸和田)コウベハゲ(湯浅):「禿頭」体皮を剥ぐ意味でか「坊主」の意味か?
中々頓知の利いた面白い呼称を付けたものである。
ヒゲ爺小噺:
ヒゲ爺:「忠孝並び立たず」って言葉知ってるかい?
八 :「そんなの聞いたこともねえ」
ヒゲ爺:「儒教の言葉で主君に忠義を尽くせ親には孝行を尽くせと言う教えさあね」
八 :「そんな言葉小学校の時から聞いた事もねえよ」
ヒゲ爺:「ゆとり教育の大失敗だな、修身の勉強を復活させにゃならんな」
八 :「どう言うこったい」
ヒゲ爺:「主君や国に忠義を尽くし死んじゃったら親は悲しむだろ、親不孝さ!だから一緒には出来ねえってことよ!」
八 :「そうか!ハゲ(魚のハゲ)は偉いねえ、忠孝(チュウコウ)同時に遣ってらぁな」
★ チュウコウ(忠孝)はハゲの地方名(但馬、山陰地方)
お後が宜しい様で!
☆ ちば爺さん今日の小噺評価や如何に!
フグ目カワハギ科ウマズラハギ属ウマズラハギ。
口吻から鰓蓋に掛けて体長に比べ顔が長いので馬の顔を連想させるので馬面の皮剥(うまずらのかわはぎ)→ウマズラカワハギの呼称となったそうだ。

ウマズラハギ

カワハギ
ウマズラハギ、カワハギ共北海道以南日本の各地東シナ海に分布し、ウマズらは沖合いの岩礁、泥砂に棲み群集するがカワハギは沿岸部の比較的浅い磯に棲むので鯛釣りでは釣れることは無い。
ウマズラは30cm以上まで成長するし中々旨い。旬は夏期の刺身、煮付け、秋冬の鍋料理は旨い。冬を越すため貪食し肝が太る、肝をすり潰し鍋に放り込めば鮟鱇鍋に肝を入れると同じようにコクが増して、鮟鱇鍋に劣らぬ味が出る、鍋の時期になると鮟鱇の半値程度で売られているので一度試しては如何ですか?
旨い魚ではあるが鯛釣り人には大迷惑なウマズラである、写真で見る通り口吻が小さく餌取り名人ときている上に貪食で瞬時に仕掛けの総ての餌をタイラゲ鯛に餌を与えない、鯛釣り一時休憩である。
ウマズラが釣れたら「活き締め」をし鋭利な角を切り(他の魚に傷を付けない為)内臓を取って置くが肝要、大体腹一杯撒餌を喰らっているので鮮度を保つ為である。
カワハギは綺麗な海域を好むがウマズラは汚染された海水にも対応力があり大発生することがある。
海水汚染が進むととカワハギは居なくなりウマズラと住み換えするとの事で海水の汚染度の目安に為るそうである。
子供の頃の田舎の海ではカワハギ(但馬の地方名;太鼓ハゲ、チュウコウ)しか居なかったが一頃ウマズラに棲家を奪われたのかカワハギの姿を見なかった時期がある。最近は徐々にカワハギも獲れるようになった様だから海が回復に向かっているのであろう。
魚名考:
関西地方で釣り仲間はウマズラ、カワハギの呼び名は「ハゲ」が多い、ハギ→ハゲ(禿)に転化したのか、禿は女性に嫌われるので釣り仲間が嫌う「坊主」(魚が釣れないこと)から連想するハゲを嫌って揶揄して
ハゲと呼ぶのか定かでは無いが「鯛釣り」には迷惑な魚ではある。しかし、旨い魚なので、案外親しまれ各地で面白い呼称が付けられている。
本来の名前のウマズラ、カワハギは料理する時全身の「皮を剥ぐ」→カワハギになった説が正しかろう。
ハギの皮は鱗は無く厚くてザラザラしており極小の紙やすり状で皮を剥かねば喰うことは出来ない。皮は口吻近くに切れ目を入れ尾びれ方向に引っ張れば簡単にはハゲる。
大きなハゲの皮を乾燥させて紙やすりとして使う事も有るそうだ。因みにハゲの英語名はFilefish(鑢魚、ヤスリウオの意味)である。
① チュウコウ(但馬地方)チュウチュウ(玄海、高知):カワハギは水から出すと水を吐きながらチュウチュウ音を出すからの呼称。コウは「物」の意味であろう、ねずみのことを「チュウコウ」と呼ぶ同類かな。
② バクチウチ(博打打)、バクチ(博打)和歌山、福井地方:博打打ちが負けると「丸裸」にされるからの呼称。
③ カワズッポ(隠岐島):「皮スッポリ」→カワズッポ。
④ ツノコ(鹿児島)ツノギ(高知):「角魚」角のある魚、「コ、ギ」は魚を表す接尾語。
⑤ メイボ(山口萩)メンボウ(島根福井):「目疣魚」目疣(メイボ、モノモライ)の様な目をしているからの呼称であろう。
⑥ ハゲコウ(岸和田)コウベハゲ(湯浅):「禿頭」体皮を剥ぐ意味でか「坊主」の意味か?
中々頓知の利いた面白い呼称を付けたものである。
ヒゲ爺小噺:
ヒゲ爺:「忠孝並び立たず」って言葉知ってるかい?
八 :「そんなの聞いたこともねえ」
ヒゲ爺:「儒教の言葉で主君に忠義を尽くせ親には孝行を尽くせと言う教えさあね」
八 :「そんな言葉小学校の時から聞いた事もねえよ」
ヒゲ爺:「ゆとり教育の大失敗だな、修身の勉強を復活させにゃならんな」
八 :「どう言うこったい」
ヒゲ爺:「主君や国に忠義を尽くし死んじゃったら親は悲しむだろ、親不孝さ!だから一緒には出来ねえってことよ!」
八 :「そうか!ハゲ(魚のハゲ)は偉いねえ、忠孝(チュウコウ)同時に遣ってらぁな」
★ チュウコウ(忠孝)はハゲの地方名(但馬、山陰地方)
お後が宜しい様で!
☆ ちば爺さん今日の小噺評価や如何に!
スポンサーサイト