ヒゲ爺の独り言
エッセイ、昔の思い出話、釣り魚話、喰らい方等々
- 2023 . 02 «
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7
- 8
- 9
- 10
- 11
- 12
- 13
- 14
- 15
- 16
- 17
- 18
- 19
- 20
- 21
- 22
- 23
- 24
- 25
- 26
- 27
- 28
- 29
- 30
- 31
ひげ爺の独り言 放談 小噺 『ヒゲ爺流 魚の話』
『マトダイ、マトウダイ』
「マトダイ」は的鯛「マトウダイ」は馬頭鯛と書く。
マトウダイ目マトウダイ科マトウダイ属マトウダイと学名にあるので馬頭鯛が正式和名であろう。
弓道の的の様な黒い斑点が体側の中央にあるので的鯛も頷ける。
太平洋大西洋地中海、日本近海にも多く青森以南東シナ海まで生息し温暖な海の100m前後の砂泥底に棲み小魚類を捕食するフィッシュイーターで捕食する時口吻を突き出す様子が馬頭鯛の名前の由縁であろう。
群れを作らず単独で棲むことが多く瀬戸内海の底引き網、定置網でも漁獲されるが余り多くはない。
体長25cmまでの成熟期は雌雄は半々であるが成魚なる30cmを超えると雌が90%を超え成長に従い雌の比率が大きくなる特性を持っている。性転換する魚は有名な魚で黒鯛、ホンソメワケベラ等ベラの仲間クマノミなど珊瑚礁に棲む魚に多くみられる。

マトダイ(的鯛)

捕食する時飛び出す口吻正にマトウダイ(馬頭鯛)
マトウが釣れる時は潮止りの時間帯で鯛の喰わない時間に限る、潮流れがないので鯛仕掛けが砂泥底に落ち虎ハゼなど小魚が餌に食付き其れををマトウが追い喰いする寸法である。稀にしか釣れないが旨い魚である。フィッシュイーターの魚は先ず旨い。死後経過が進むと写真のように変色する。
良く似た魚にカガミダイがいる。

マトウに類似のカガミダイ
マトウダイ科マトウダイ属で近縁種である。体型はマトウにそっくりであるが的の斑点がなく体色も茶色系に対しカガミダイはその名が示すように、体が鏡のように美しく輝いて旨そうだが味はマトウダイが数段上である。
新鮮なマトウは刺身が旨く高級魚として扱われている、煮付け、焼き物も旨い。
地方名:
① バト(舞鶴)バトウ(下関北九州)この意味は馬頭魚からの呼称であろう。
② ウマダイ(富山)旨鯛ではなく馬鯛であろう。
③ ツキノワ(鳥取但馬)月の輪の意味、円形の物を月の輪と言い体側の斑紋を月の輪に見立てた呼称。
④ ヤイトウオ(和歌山)体側の円紋をお灸(ヤイトと言う)の跡に見立てた呼称。
⑤ モンダイ(宇和島)モンツキ(熊本)体側に円紋があるため「紋鯛、紋付き」と呼ぶ。
その他多数あるが何れも頭と円紋から想像される呼称となっており面白い。
マトウダイの学名はゼウス・ファベルと言いギリシャ神話の最高神の名前を付けているのは立派な背ビレがあるこの魚に威厳を与える為であろうか、英語はトリガァードリーで正に的である。フランス語ではサン・ピエル、ドイツ語ではピーターフィシュ、スペイン語でもぺズデ・サンペドロと言い他の複数の言語でも、キリスト教の十二使徒の一人、聖ペトロにちなんだ名前で呼ばれている。
キリスト教徒の多いヨーロッパ故の威厳付けされたかは疑問の残るところである。
聖ペトロは貢物のお金をマトウダイの口から取り出したとする伝承話があり、馬頭の黒色斑はこのときにつけられた聖ペトロの指紋であるとも言われているし同類の話で聖クリストフォロスの魚とも言われクリストフォロスは、ギリシャでは船舶や巡礼の守護聖人とされている。彼がイエスを背負って海を渡った時、手にしていたのがこの魚で、その指の跡が斑紋になったと伝えられている。双方とも飽くまで伝承話で真偽を云々する要も有るまい。
ヒゲ爺小噺:
ひげ爺 「キリスト教の十二使徒って知ってるかい?」
八 「何者だい?そりゃぁ」
ヒゲ爺 「キリストの教えを広めた十二人の弟子達の事さ!」
八 「そうかい(僧かい)日本で言やぁ十二人の偉い坊さんだな!」
ヒゲ爺 「そう(僧)さ!坊さんの類だな、日本の仏教の御釈迦さんがキリストで弟子達が布教したのと同じさぁな」
八 「あっそう」
ヒゲ爺 「キリスト教の国で馬頭鯛にその十二使徒の名が付いているそうだ、喰うのに抵抗ないかなぁ」
八 「うーん、料理するとき抵抗あるかも知れんなぁ」
ヒゲ爺 「日本に佛教を広めた隠元とか空海とか名前が付いたら、くうかい?」
八 「喰う喰う!」
お後が宜しいようで!
「マトダイ」は的鯛「マトウダイ」は馬頭鯛と書く。
マトウダイ目マトウダイ科マトウダイ属マトウダイと学名にあるので馬頭鯛が正式和名であろう。
弓道の的の様な黒い斑点が体側の中央にあるので的鯛も頷ける。
太平洋大西洋地中海、日本近海にも多く青森以南東シナ海まで生息し温暖な海の100m前後の砂泥底に棲み小魚類を捕食するフィッシュイーターで捕食する時口吻を突き出す様子が馬頭鯛の名前の由縁であろう。
群れを作らず単独で棲むことが多く瀬戸内海の底引き網、定置網でも漁獲されるが余り多くはない。
体長25cmまでの成熟期は雌雄は半々であるが成魚なる30cmを超えると雌が90%を超え成長に従い雌の比率が大きくなる特性を持っている。性転換する魚は有名な魚で黒鯛、ホンソメワケベラ等ベラの仲間クマノミなど珊瑚礁に棲む魚に多くみられる。

マトダイ(的鯛)

捕食する時飛び出す口吻正にマトウダイ(馬頭鯛)
マトウが釣れる時は潮止りの時間帯で鯛の喰わない時間に限る、潮流れがないので鯛仕掛けが砂泥底に落ち虎ハゼなど小魚が餌に食付き其れををマトウが追い喰いする寸法である。稀にしか釣れないが旨い魚である。フィッシュイーターの魚は先ず旨い。死後経過が進むと写真のように変色する。
良く似た魚にカガミダイがいる。

マトウに類似のカガミダイ
マトウダイ科マトウダイ属で近縁種である。体型はマトウにそっくりであるが的の斑点がなく体色も茶色系に対しカガミダイはその名が示すように、体が鏡のように美しく輝いて旨そうだが味はマトウダイが数段上である。
新鮮なマトウは刺身が旨く高級魚として扱われている、煮付け、焼き物も旨い。
地方名:
① バト(舞鶴)バトウ(下関北九州)この意味は馬頭魚からの呼称であろう。
② ウマダイ(富山)旨鯛ではなく馬鯛であろう。
③ ツキノワ(鳥取但馬)月の輪の意味、円形の物を月の輪と言い体側の斑紋を月の輪に見立てた呼称。
④ ヤイトウオ(和歌山)体側の円紋をお灸(ヤイトと言う)の跡に見立てた呼称。
⑤ モンダイ(宇和島)モンツキ(熊本)体側に円紋があるため「紋鯛、紋付き」と呼ぶ。
その他多数あるが何れも頭と円紋から想像される呼称となっており面白い。
マトウダイの学名はゼウス・ファベルと言いギリシャ神話の最高神の名前を付けているのは立派な背ビレがあるこの魚に威厳を与える為であろうか、英語はトリガァードリーで正に的である。フランス語ではサン・ピエル、ドイツ語ではピーターフィシュ、スペイン語でもぺズデ・サンペドロと言い他の複数の言語でも、キリスト教の十二使徒の一人、聖ペトロにちなんだ名前で呼ばれている。
キリスト教徒の多いヨーロッパ故の威厳付けされたかは疑問の残るところである。
聖ペトロは貢物のお金をマトウダイの口から取り出したとする伝承話があり、馬頭の黒色斑はこのときにつけられた聖ペトロの指紋であるとも言われているし同類の話で聖クリストフォロスの魚とも言われクリストフォロスは、ギリシャでは船舶や巡礼の守護聖人とされている。彼がイエスを背負って海を渡った時、手にしていたのがこの魚で、その指の跡が斑紋になったと伝えられている。双方とも飽くまで伝承話で真偽を云々する要も有るまい。
ヒゲ爺小噺:
ひげ爺 「キリスト教の十二使徒って知ってるかい?」
八 「何者だい?そりゃぁ」
ヒゲ爺 「キリストの教えを広めた十二人の弟子達の事さ!」
八 「そうかい(僧かい)日本で言やぁ十二人の偉い坊さんだな!」
ヒゲ爺 「そう(僧)さ!坊さんの類だな、日本の仏教の御釈迦さんがキリストで弟子達が布教したのと同じさぁな」
八 「あっそう」
ヒゲ爺 「キリスト教の国で馬頭鯛にその十二使徒の名が付いているそうだ、喰うのに抵抗ないかなぁ」
八 「うーん、料理するとき抵抗あるかも知れんなぁ」
ヒゲ爺 「日本に佛教を広めた隠元とか空海とか名前が付いたら、くうかい?」
八 「喰う喰う!」
お後が宜しいようで!
スポンサーサイト