ヒゲ爺の独り言
エッセイ、昔の思い出話、釣り魚話、喰らい方等々
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ひげ爺の独り言 放談 小噺 『ヒゲ爺流 魚の話』
『アマダイ』
甘鯛、尼鯛と書く。「肉に甘味があるので甘鯛」説と「この魚の横顔が尼さんが頬被りをした顔に似ているから」説があるが、尼さんの頬被りを見た事も無いし想像も付かぬので何とも言い難い。タイ科の魚でも無いのに鯛とは正に「あやかり鯛」である。地方名を加えると日本中で「あやかり鯛」は百を超えるそうだ。
スズキ目キツネアマダイ科アマダイ属アマダイ、本州中部以南、南シナ海に分布する。
日本近海では浅い海から水深200mくらいまでの砂泥底に巣穴を掘って棲息している。小魚・甲殻類・多毛類など小動物を捕食する。魚類の性転換は珍しく無いが成長するに連れ雌が雄に転移すると言われている。日本では六種類のアマダイが確認されているが流通しているのは写真の三種である。白アマダイが一番旨いらしいがヒゲ爺は赤しか釣り実績が無いので味の点では確証を持たぬ。

アカアマダイ

シロアマダイ

キアマダイ

キツネアマダイ科のキツネアマダイ
甘鯛には全く似ていないしむしろコンソメワケベラ等の「ベラ科」魚の姿に近い。「あやかり鯛」からも身を引いてもらい鯛ものだ。
『喰い方』
水分量が多く身は柔らかい。
① 刺身は旨い。柔らかいので「松皮造り」にすると旨みをます。「テッサ」様に薄造りしフグ同様に食べるも一興。
② 一夜干しは最高。「藻塩一夜干し丹後グジ」(アマダイの事)は超高級品である。
③ シャブシャブ、兜煮、骨蒸し等々。
④ 特産地の若狭湾、丹後半島地区が近く
京都の西京味噌に漬け込んだ「アマダイの西京漬け」は逸品である。
『地方名』
① オキツダイ(静岡)アマダイの干物呼ぶが生魚もその様に呼ぶ。興津方面に多産する説と徳川家康に興津と言う奥女中がアマダイの干物を献上し、家康が「甘い、旨い」と賞賛したのでオキツダイとなった説。
② グジ(京都和歌山)、クジ(福井石川)、グチ(富山)アマダイの顔面に斑紋がある事から「痘痕魚」と呼ぶのであろう。クジ、グジ、グシ、グス等痘痕(アバタ)の意味の方言からの呼称であろう。
③ スナゴ(松山)アマダイは砂に穴を掘り棲むので「砂子」と呼ぶ説、スナゴは金銀箔を吹き付けた物をスナゴと呼ぶのでアマダイは金銀箔を吹き付けた様に綺麗なための呼称説がある。
④ コビル、コビリ(鳥取島根)方言でコビリコビルは大きくならないの意味で、鯛の様に大きく為らない鯛の意味か?
⑤ ナゲソコ(和歌山)ナデソコの転化か?ナデソコは「撫で底」で底を撫でる様に泳ぐ魚の意味で、アマダイは砂底から殆んど離れることは無いので「撫で底魚」なのであろう?
ヒゲ爺小噺:
ヒゲ爺 「アマダイ釣りに行ったんだって!」
八 「坊主だったよ!」
ヒゲ爺 ハムレットらしく言い放った。「尼寺(修道院)へ行け!!坊主はいない」
八 「病気大丈夫かい?二度の坊主はまっぴらさ!」
お後が宜しいようで
★ハムレットの時代、尼寺では売春が行われており、隠語で淫売屋を表現する言葉だった。
『鯛釣り外道の魚達』;釣った魚も尽きた故終編と致します。
次編は『但馬地方の冬の珍味』の続編③から始めます。またお訪ね下さい。
甘鯛、尼鯛と書く。「肉に甘味があるので甘鯛」説と「この魚の横顔が尼さんが頬被りをした顔に似ているから」説があるが、尼さんの頬被りを見た事も無いし想像も付かぬので何とも言い難い。タイ科の魚でも無いのに鯛とは正に「あやかり鯛」である。地方名を加えると日本中で「あやかり鯛」は百を超えるそうだ。
スズキ目キツネアマダイ科アマダイ属アマダイ、本州中部以南、南シナ海に分布する。
日本近海では浅い海から水深200mくらいまでの砂泥底に巣穴を掘って棲息している。小魚・甲殻類・多毛類など小動物を捕食する。魚類の性転換は珍しく無いが成長するに連れ雌が雄に転移すると言われている。日本では六種類のアマダイが確認されているが流通しているのは写真の三種である。白アマダイが一番旨いらしいがヒゲ爺は赤しか釣り実績が無いので味の点では確証を持たぬ。

アカアマダイ

シロアマダイ

キアマダイ

キツネアマダイ科のキツネアマダイ
甘鯛には全く似ていないしむしろコンソメワケベラ等の「ベラ科」魚の姿に近い。「あやかり鯛」からも身を引いてもらい鯛ものだ。
『喰い方』
水分量が多く身は柔らかい。
① 刺身は旨い。柔らかいので「松皮造り」にすると旨みをます。「テッサ」様に薄造りしフグ同様に食べるも一興。
② 一夜干しは最高。「藻塩一夜干し丹後グジ」(アマダイの事)は超高級品である。
③ シャブシャブ、兜煮、骨蒸し等々。
④ 特産地の若狭湾、丹後半島地区が近く
京都の西京味噌に漬け込んだ「アマダイの西京漬け」は逸品である。
『地方名』
① オキツダイ(静岡)アマダイの干物呼ぶが生魚もその様に呼ぶ。興津方面に多産する説と徳川家康に興津と言う奥女中がアマダイの干物を献上し、家康が「甘い、旨い」と賞賛したのでオキツダイとなった説。
② グジ(京都和歌山)、クジ(福井石川)、グチ(富山)アマダイの顔面に斑紋がある事から「痘痕魚」と呼ぶのであろう。クジ、グジ、グシ、グス等痘痕(アバタ)の意味の方言からの呼称であろう。
③ スナゴ(松山)アマダイは砂に穴を掘り棲むので「砂子」と呼ぶ説、スナゴは金銀箔を吹き付けた物をスナゴと呼ぶのでアマダイは金銀箔を吹き付けた様に綺麗なための呼称説がある。
④ コビル、コビリ(鳥取島根)方言でコビリコビルは大きくならないの意味で、鯛の様に大きく為らない鯛の意味か?
⑤ ナゲソコ(和歌山)ナデソコの転化か?ナデソコは「撫で底」で底を撫でる様に泳ぐ魚の意味で、アマダイは砂底から殆んど離れることは無いので「撫で底魚」なのであろう?
ヒゲ爺小噺:
ヒゲ爺 「アマダイ釣りに行ったんだって!」
八 「坊主だったよ!」
ヒゲ爺 ハムレットらしく言い放った。「尼寺(修道院)へ行け!!坊主はいない」
八 「病気大丈夫かい?二度の坊主はまっぴらさ!」
お後が宜しいようで
★ハムレットの時代、尼寺では売春が行われており、隠語で淫売屋を表現する言葉だった。
『鯛釣り外道の魚達』;釣った魚も尽きた故終編と致します。
次編は『但馬地方の冬の珍味』の続編③から始めます。またお訪ね下さい。
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