ヒゲ爺の独り言
エッセイ、昔の思い出話、釣り魚話、喰らい方等々
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ひげ爺の独り言 放談 小噺 『但馬地方の冬の珍味』 ⑤ホウボウ魴鮄
『ホウボウ魴鮄』

カサゴ目ホウボウ科ホウボウ属ホウボウ


水中では観賞魚として飼育したくなる程美しい魚である。
カサゴ目ホウボウ科ホウボウ属の魚で北海道南部以南の日本各地に棲息するが中部以南のが漁獲量は多い、水深100~200mの砂泥底に多く棲むが浅い海域から深い海域まで棲息域は広く漁獲の殆んどが底引き網漁で水揚げされる。キス釣りや地引網あみ等でも獲れる事もあるが何れも小さい魚であり、恐らく大きく成るにつれ段々深場に潜って行くのであろう。
大きさは40cm前後になるが成長が遅く30cmになるのに5年を要すると言われている。
体型に似合わず頭は大きく硬い、口も大きい、体型は胸鰭から尾鰭に掛けて円錐形で細くなっている。
胸鰭は大きく鳥の翼の様に半円形に広がり極彩色で青色で縁取りされて美しい、鰭の下部の軟条(鰭から分離)が三本離れ両側にあり足の役割をして砂底を歩くように移動する、またこれ等は味覚、知覚の感覚を備え砂中の餌を探し出す能力も備えており砂底を掘って採餌したり餌探しに方々歩くのでホウボウの呼名が付いたとの説もある、釣上げた時浮き袋を使いボウボウと音(声)を出すのでホウボウとの呼名に為った説もある。グチ(イシモチ)が釣上げられて「グウグウ」鳴くのと同じ伝であろう。釣られて愚痴を言っている様なのでグチである。鯛の外道で何度か釣った事がある。矢張り鳴いていた。
砂底を歩くだけでなく遊泳もする、羽根の様な胸鰭を閉じてクネクネしながら泳ぐ下の写真参照。

遊泳するホウボウ:羽根(胸鰭)を閉じている
ホウボウの旬は寒い季節12~2月頃で底引き網漁の最盛期と重なり他の魚介類(マツバカニ、ハタハタ、カレイ、ドギ、アンコウ、モサエビ、アマエビ、ツブカイ)の脂が乗って旨い時期と同じである。
一押しは刺身、白身魚で身はほんのり甘く綺麗でコリコリ感もあり絶品である。お吸い物「沖汁」も旨い。

ホウボウの刺身:見た目の綺麗だ
近縁の魚にカナガシラがいる。カサゴ目ホウボウ科カナガシラ属で素人目には見分けが付き難い程良く似ている。

ホウボウに似たカナガシラ
カナガシラはホウボウと体型が似ているのみならず棲息域、生態系、餌、採餌方法、旬まで殆んど同じであり、棲息域、旬が同じなので底引き網漁の同じ網で獲られる。旬の時期は12~2月の寒い季節である。
但馬地方の底引き網漁で獲れる魚介類(松葉かに、カレイ、ハタハタ、スケソウ、オキキス、モサエビ、アマエビ、バイ貝)等殆んどがこの時期が旬である。
★ホウボウとカナガシラの相違点:
①ホウボウは方が顔(頭)長い、頭は共に硬いがカナガシラの方がより硬く金頭の名が付いた。
②口はホウボウは丸みを帯び金頭は尖っている。
③ホウボウの体側面の鱗は小さくツヤツヤしており灰褐色と赤のまだら模様に比し金頭は鱗は大きくゴツゴツしており赤一色である。
④大きな相違点は胸鰭であろう。翼の様に開いた極彩色で青色に縁取りされて美しいのホウボウに対し金頭の胸鰭は赤色を帯びて半透明で小さい。
⑤味はホウボウが数段に旨い。魚売り場では同じ場所に置く事が多いので間違え無い事が肝要である。ホウボウが高い。
カサゴ目の魚にはこんな魚もいる。

カサゴ目フカカサゴ科カサゴ属カサゴで日本沿岸各地の浅場から深場まで棲息する。体色は普通、赤色~褐色地に不規則な形状の薄色斑が見られるが、体色や模様は生息環境や個体により変異がある。
浅場のものは褐色系が多く、深場の物には赤系が多い。何れも鰭は鋭く刺されると暫く疼く。
和名漢字は「笠子」「瘡魚」と書き、笠を被った様な魚で「笠子」、鱗の模様が瘡蓋の様なので「瘡蓋の魚」と変化し「瘡魚」となった。
地方名も多い;関西地方ではガシラ、ガシ、山陰地方でボッカ、ロッコウ、瀬戸内西岸部でホゴ、九州南でアラカブ、カブ等々である。
刺身、煮付け、吸い物何れも旨い魚である。

カサゴ目フカカサゴ科ミノカサゴ属ミノカサゴ 英名でライオン・フィッシュと言い日本でも暖かい海域に棲み、ホウボウより派手な姿で悠然と泳いでいる。美しい花や女には毒があるの喩えの様に胸鰭背鰭の刺は鋭く猛毒を持っている、刺されると吐き気を催したり失神することも有るらしい。
写真を撮ろうと水中カメラを向け追回したりすると襲って来ることもあるそうだ。
ヒゲ爺も若い頃船でフィリッピンに行った時ミノカサゴを釣り指先を刺された経験がある。三日間程疼きが止らなかった様な記憶がある。
刺に毒のあるオコゼは旨いし、若い頃には刺と毒のある・・・を探した時期もあるがもう結構!桑原くわばらである。
ヒゲ爺小噺:
ヒゲ爺: 「ハチやん、久し振りに潜りしてきたよ!」
八 : 「土産は獲れたかい」
ヒゲ爺: 「獲れなかったが撮ってきた」
八 : 「何のこったい?」
ヒゲ爺: 「ミノカサゴの写真を撮ったってことさ!」
八 : 「綺麗な魚だな、羽根がタテガミみたいだなぁ」
ヒゲ爺: 「水中カメラ向けたら襲ってきたよ!」
八 : 「それでライオンかぁ!」
後が宜しい様で!

カサゴ目ホウボウ科ホウボウ属ホウボウ


水中では観賞魚として飼育したくなる程美しい魚である。
カサゴ目ホウボウ科ホウボウ属の魚で北海道南部以南の日本各地に棲息するが中部以南のが漁獲量は多い、水深100~200mの砂泥底に多く棲むが浅い海域から深い海域まで棲息域は広く漁獲の殆んどが底引き網漁で水揚げされる。キス釣りや地引網あみ等でも獲れる事もあるが何れも小さい魚であり、恐らく大きく成るにつれ段々深場に潜って行くのであろう。
大きさは40cm前後になるが成長が遅く30cmになるのに5年を要すると言われている。
体型に似合わず頭は大きく硬い、口も大きい、体型は胸鰭から尾鰭に掛けて円錐形で細くなっている。
胸鰭は大きく鳥の翼の様に半円形に広がり極彩色で青色で縁取りされて美しい、鰭の下部の軟条(鰭から分離)が三本離れ両側にあり足の役割をして砂底を歩くように移動する、またこれ等は味覚、知覚の感覚を備え砂中の餌を探し出す能力も備えており砂底を掘って採餌したり餌探しに方々歩くのでホウボウの呼名が付いたとの説もある、釣上げた時浮き袋を使いボウボウと音(声)を出すのでホウボウとの呼名に為った説もある。グチ(イシモチ)が釣上げられて「グウグウ」鳴くのと同じ伝であろう。釣られて愚痴を言っている様なのでグチである。鯛の外道で何度か釣った事がある。矢張り鳴いていた。
砂底を歩くだけでなく遊泳もする、羽根の様な胸鰭を閉じてクネクネしながら泳ぐ下の写真参照。

遊泳するホウボウ:羽根(胸鰭)を閉じている
ホウボウの旬は寒い季節12~2月頃で底引き網漁の最盛期と重なり他の魚介類(マツバカニ、ハタハタ、カレイ、ドギ、アンコウ、モサエビ、アマエビ、ツブカイ)の脂が乗って旨い時期と同じである。
一押しは刺身、白身魚で身はほんのり甘く綺麗でコリコリ感もあり絶品である。お吸い物「沖汁」も旨い。

ホウボウの刺身:見た目の綺麗だ
近縁の魚にカナガシラがいる。カサゴ目ホウボウ科カナガシラ属で素人目には見分けが付き難い程良く似ている。

ホウボウに似たカナガシラ
カナガシラはホウボウと体型が似ているのみならず棲息域、生態系、餌、採餌方法、旬まで殆んど同じであり、棲息域、旬が同じなので底引き網漁の同じ網で獲られる。旬の時期は12~2月の寒い季節である。
但馬地方の底引き網漁で獲れる魚介類(松葉かに、カレイ、ハタハタ、スケソウ、オキキス、モサエビ、アマエビ、バイ貝)等殆んどがこの時期が旬である。
★ホウボウとカナガシラの相違点:
①ホウボウは方が顔(頭)長い、頭は共に硬いがカナガシラの方がより硬く金頭の名が付いた。
②口はホウボウは丸みを帯び金頭は尖っている。
③ホウボウの体側面の鱗は小さくツヤツヤしており灰褐色と赤のまだら模様に比し金頭は鱗は大きくゴツゴツしており赤一色である。
④大きな相違点は胸鰭であろう。翼の様に開いた極彩色で青色に縁取りされて美しいのホウボウに対し金頭の胸鰭は赤色を帯びて半透明で小さい。
⑤味はホウボウが数段に旨い。魚売り場では同じ場所に置く事が多いので間違え無い事が肝要である。ホウボウが高い。
カサゴ目の魚にはこんな魚もいる。

カサゴ目フカカサゴ科カサゴ属カサゴで日本沿岸各地の浅場から深場まで棲息する。体色は普通、赤色~褐色地に不規則な形状の薄色斑が見られるが、体色や模様は生息環境や個体により変異がある。
浅場のものは褐色系が多く、深場の物には赤系が多い。何れも鰭は鋭く刺されると暫く疼く。
和名漢字は「笠子」「瘡魚」と書き、笠を被った様な魚で「笠子」、鱗の模様が瘡蓋の様なので「瘡蓋の魚」と変化し「瘡魚」となった。
地方名も多い;関西地方ではガシラ、ガシ、山陰地方でボッカ、ロッコウ、瀬戸内西岸部でホゴ、九州南でアラカブ、カブ等々である。
刺身、煮付け、吸い物何れも旨い魚である。

カサゴ目フカカサゴ科ミノカサゴ属ミノカサゴ 英名でライオン・フィッシュと言い日本でも暖かい海域に棲み、ホウボウより派手な姿で悠然と泳いでいる。美しい花や女には毒があるの喩えの様に胸鰭背鰭の刺は鋭く猛毒を持っている、刺されると吐き気を催したり失神することも有るらしい。
写真を撮ろうと水中カメラを向け追回したりすると襲って来ることもあるそうだ。
ヒゲ爺も若い頃船でフィリッピンに行った時ミノカサゴを釣り指先を刺された経験がある。三日間程疼きが止らなかった様な記憶がある。
刺に毒のあるオコゼは旨いし、若い頃には刺と毒のある・・・を探した時期もあるがもう結構!桑原くわばらである。
ヒゲ爺小噺:
ヒゲ爺: 「ハチやん、久し振りに潜りしてきたよ!」
八 : 「土産は獲れたかい」
ヒゲ爺: 「獲れなかったが撮ってきた」
八 : 「何のこったい?」
ヒゲ爺: 「ミノカサゴの写真を撮ったってことさ!」
八 : 「綺麗な魚だな、羽根がタテガミみたいだなぁ」
ヒゲ爺: 「水中カメラ向けたら襲ってきたよ!」
八 : 「それでライオンかぁ!」
後が宜しい様で!
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