ヒゲ爺の独り言
エッセイ、昔の思い出話、釣り魚話、喰らい方等々
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四国撮り歩記 霊場八十八ヶ所巡礼の旅:愛媛編 53番霊場
第五十三番札所 円明寺に向かう大凡2、3km

第五十三番札所:須賀山 円明寺 正智院

山 門 (仁王門)

★ 八脚門とは門の形式の一。一重の門で、本柱四本の前後にそれぞれ控え柱が合わせて八本あるものをいう。大寺院や宮城の門に用いられる。東大寺転害門が代表例。室町期の建築で本堂の厨子とともに県指定の文化財である。

八脚門の代表格 東 大 寺 転 害 門


「阿吽」の 仁 王 像
山門を潜ると左に太子堂がある。参道の中央に二層の中門(楼門)が建ちその正面に本堂がある。


中 門 (楼門)

手 水 場
先ず、中門手前右側の手水場で漱ぎ身を清め中門を進むと正面に本堂が建つ。


本 堂
本尊は阿弥陀如来(伝 行基作)。

本堂内陣:穏やかなお顔の阿弥陀如来様である。脇侍は「勢至菩薩と観音菩薩」。

本堂の内陣には「増長天と多聞天」に守られてご本尊が安置されている。
本堂には左甚五郎作と言われる5mほどの彫り物「龍の彫刻」がある。

左甚五郎作の龍:本堂の右上・鴨居にあり、5mほどの彫り物。行い悪い人が見ると目が光る言われている。
本堂の左側に「閻魔堂と仏足跡」・手前に「水子・子育て地蔵」がある。

閻 魔 堂 と 仏 足 跡

水 子・子 育 て 地 蔵 尊
中門と山門の左側に「太子堂」が建ち、脇に「キリシタン灯篭(マリア観音像浮彫)」が参道右側には「鐘楼堂」・「観音堂」・「不動明王」・「弁財天」・「庫裏・納経所」等々が並ぶ。


太 子 堂

太 子 堂 内 陣


太 子 堂 天 井 絵

太 子 堂 脇 の 太 子 像

キリシタン灯篭(マリア観音像浮彫)
参道右側には「鐘楼堂」・「観音堂」・「不動明王」・「弁財天」・「庫裏・納経所」等々が並ぶ。

鐘 楼 堂

観 音 堂
観音堂の十一面観音像は関ヶ原の戦いに敗れ断絶した河野家の戦死者を地元の人々が慕い、追善供養のために安置したものといわれている。 右側に不動尊。

弁 財 天


庫 裏 ・ 納 経 所

御 朱 印
無事参詣を終えて第54番札所 延命寺に向かう・・・・・・・合掌 4月5日午前8時15分
『略縁起』
天平勝宝元年、聖武天皇(在位724〜49年)の勅願により、行基菩薩が本尊の阿弥陀如来像と脇侍の観世音菩薩像、勢至菩薩像を彫造して安置する伽藍を和気の海岸に創建し海岸山円明蜜寺と名付けたのが始まりである。
以後度重なる兵火のため堂宇は消失、寺域は荒れた儘の状態が長年に及んだ。
再建は★元和年間(1615~1623年)になって和気の★豪族須賀重久が現在地に本尊を移転、寛永10年に伽藍を再建した。
その後、京の覚深法親王の令旨により★仁和寺の末寺となり、須賀山の山号を賜り、現在の正智院 円明寺となった。
★ 当寺の『略縁起』を多種の文献で見るに再建の時期がまちまちである。在るものは、元和元年、元和 年間、寛永10年とある。ヒゲ爺は上記の説を採る。
★ 須賀重久:人物不明。
★ 仁和寺:宇多天皇が仁和(にんな)4年(888年)に創建して以来、法親王が住持し「御室御所」と呼 ばれた(御室とは、「皇室の住居」の意味)。さくらの名所。

仁 和 寺 金 堂(国宝)
★ 円明寺には、アメリカ人巡礼者が発見した四国霊場最古の銅板納札が保存されている。
大正13年3月、シカゴ大学のスタール博士が四国遍路をしている途次、寺の本尊・阿弥陀如来像を安置し ている厨子に打ち付けてあったのを見つけた。江戸時代の初期にあたる慶安3年(1650)の銘があり、縦 24cm、幅が9.7cm、厚さ約1mmで破損のない納札としては、現存最古で例のない銅板製である。
★ 本尊:阿弥陀如来 (伝行基菩薩作) ★開基:行基菩薩
★ 本尊の真言: おん、 あみりた、ていせい、からうん
◎ 四国遍礼霊場記 ;1689年(元禄2年)に発刊された四国巡礼案内記・著作(僧 寂本 (じゃくほん ))(翻訳・村上 護)
(参考資料として)

和気郡和気濱村にある。行基菩薩の創建で、阿弥陀如来像を安置している。寺号の円明は、阿弥陀の光が遍く照らすことを意味している。空海が中興し、密教を称揚した。
鎮守は市杵島明神。二王門の内にある池の祠にも弁財天を祀っている。宝鐘が庭に掛かっている。音を出して歳月を送り、夢幻を破り醒まさせる。寺の興廃は分からない。美しい絹のような霞、淡く漂う香の煙が松竹の裏に通っている。落ち着いた雰囲気の土地に、堂が寂しく建っている。夕日が静かに暮れていく。
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