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イガイ(胎貝)の意外史

この一文は舞鶴湾に潜り(野原海岸)大量の胎貝、牡蠣を獲り友達に送った時メールした原文のまま掲載した。
親愛なる 石さんへ 

イガイは北海道以南の沿岸岩礁に群生し生息している(これは昔の話)が今は採り過ぎか?水の汚れが原因か?激減の状態。僕の子供時代田舎の海には何処にでも居たものである。

イガイ科イガイ科目に属しアムール貝(外国産)は親戚。双方酷似しているがイガイは先端が丸く黒いのが特徴、アムール貝は先端が尖り鷲鼻状であり紫色と緑色の混合色を呈している。イガイの方が数段うまい。

日本人の髪はカラスの濡れ場色と相場が決まっていた(今は髪を染める馬鹿日本人も多い時代ではあるが)鼻が丸いのが特徴、西洋人は鼻が高く尖っているし色もイロイロ、味も大味それがイガイとアムール貝の相違かな?

閑話休題

 igai051201.jpg
 そのイガイ(胎貝)であるが:

 1) 和名は胎貝。

2) 地方名にはなかなか面白いものが多い。  

曰く、カラス貝;;色が黒いからか?日本各地にあり、イガイ(意外)に多い。

曰く、ホト貝;;ホトとは女性の大切なところ、全人類皆一度は経験済みの十月十日の暗闇から一条の光明を見付けくぐり抜けたあの穴の出口の地方名。

   男は皆々その出口に郷愁を感じ探し求め続けるのかも知れぬ。貴兄と共に求め続けた頃から何年になりますか、あの頃が懐かしい。

  曰く、ニタリ貝:似たり貝とも書ける。名前の由来は食べるとき解明するはず、ワカラナケレバ老化現象、危険を要す。老人性ホト健忘症と診断する。

3) 川柳と小咄を一つ;

意外によく似た烏貝それを眺めて似たり似たり       

  註)翻訳

  イガイによく似たカラス貝それをながめてニタリニタリ

  ある鄙びた漁村での話、漁師の採ってきたイガイを初めて見た男【あっ!おかあちゃんが待っている】と叫んで小走りに帰っていったとさ! 

4) 枕草子の清少納言;紫式部と並び称される彼女の話、中宮定子に仕え枕草子を世に出し才媛と謳われた彼女、がしかし謎の多い人物ではある。中宮に仕えた頃は権勢と優雅を誇っていたであろう彼女も晩年は不遇を託ち死んだ場所も定かでない、諸説は有るが定説は無い。草子も暗号文との説もあり何かと面白い。

イガイに纏わる彼女の話;

中宮を追われ瀬戸内を放浪する清少納言はライ病を患う、一漁村で漁師達にカラカワレ暴行陵辱された清少納言は怒り【見た者は盲目になれ!犯した者はライになれ】と恨み我がホトをエグリ海に投げた。それがイガイになったとさ。こんな珍説が鳴門や下関地方にある、真偽のほどは知らぬ。

  こんな裏話など草子を習った高校時代に聞いていればモット枕草子にも式部勉強にも実が入ったかもしれんがもう遅い。

5)喰い方;

  その1)すまし汁、みそ汁、小生はすましを良しとする。すましは貝そのものの味が味わえるが味噌にすると味が味噌に負ける。

作り方は簡単、貝を2~3度水洗いし、口の締まっている場合30分程度水に浸す、開いている場合水に浸すと旨味がにげる。

      喰うまで冷蔵庫に保存し、調理は水より貝を入れ灰汁が出れば丹念に採る。

冷蔵庫に保存するのは、鮮度を保つのが一つ、寒さから身を護る為、死なない様に頑張るため人間で言うアドレナリンの様な物質が出て貝の旨味成分であるグルタミン酸が多くなり旨味が増すわけである。

  その2)焼く、炭火で焼くのを最高とするが準備が面倒、レンジでチンが簡単、汁が出るので皿に1~2個大きさにも依るが3個まで入れラップし1~2分チンする、焼きすぎにご用心。

  その3)イガイ飯にも、酢の物、炒め物等々数あるが今回は1~2で食されよ!

その4)牡蠣は;クイズで牡蠣の食べられる季節を英語で回答セヨ!と問われればR の付く月が正解であろう。が然し小生は総ての月と答える、何故なら外国流の食べられないと言われている月、5,6,7,8月こそ日本海の岩牡蠣の一番美味しい季節であるからである。

 食べ方はイロイロとご存じで有ろう故ここでは開け方のみを説明する。
 igai051202.jpg

    生を求める時は;

    牡蠣は二枚貝であり形を見ると厚い部位と薄い部位がある、厚い方が貝柱の部位、薄い方を上から叩き、横から叩きしつつ二枚貝の上下の蓋を少々ずらし穴をあける。その部位に古い包丁なりナイフなりを差し込みこじ開ける。

    あまり強引にやると真珠色をした珠玉の中身を壊す事になり、旨味と価値は半減だ。それは石工が石の目を見るように、大工が木ノ目を読んで丁寧に鉋を掛ける様に微妙な力の入れ方が肝要、食い意地の強さと経験が求められる、先ずは遣ってみられよ!

    そう簡単にはイカン、困った時には電話されたし。

  焼くも又良し;要領はイガイと同じ、大きさと蓋の厚さの違いで時間を調節スレバヨイ。焼き過ぎにご用心!

    マンズ喰らう用意を楽しみつつ遣って下され、くれぐれも飲み過ぎないように!!

この度の丹後半島すもぐり行は大いに楽しめた、獲物もそこそこで貴兄、弟家族、住民さん4軒、掃除のおばちゃん3人喜んでもらえたようです。小生宅はイガイ飯、すまし汁、生、焼きと献立多数、ここの所の多忙に依るストレスも解消した模様です。

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