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四国撮り歩記  霊場八十八ヶ所巡礼の旅:阿波徳島編  第七番霊場

 
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 6番 安楽寺・7番 十楽寺・8番 熊谷寺・9番 法輪寺・10番 切幡寺の5ヶ寺が狭いエリアの中に密集している。四国遍路中一番平穏な場所であろう。
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 第七番札所:十楽寺に向う。距離大凡1,2Km。
 

          第七番札所 光明山 十楽寺 蓮華院
 
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                鐘   楼  山   門
 
 竜宮門形式の山門を入ると地蔵尊と凡そ70体の水子地蔵が出迎える。
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                地蔵尊と70体の水子地蔵
 
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                山門を通るとまた山門が現れた
 十楽寺には山門がもう一つあり、こちらは中門(遍照殿)。その中門の上層は拝観可能となっていて、愛染堂として愛染明王が安置されている。(右が愛染堂 左が護摩堂)
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                愛 染 明 王 と脇仏
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            脇         仏
 遍照殿(中門)を過ぎると手洗い場・先が本堂である。
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                手     水     場 
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                本   堂 と ご本 尊
 本尊は阿弥陀如来。寺縁起に因れば、天正10年 (1528年) 長曽我部元親の兵火で全ての堂塔が焼失した際に本尊は時の住職が背負い難を逃れたそうだ。

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 本堂の左側の太子堂に行く石段の基に小さな祠が有り地蔵尊が祀られている。
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                治眼疾目救歳地蔵
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 十楽寺は昔から目の病に霊験があるとされ庶民に親しまれている。本堂の左手にある地蔵尊。
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                太     子      堂

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 太平洋戦争の特攻で★散華(さんげ)した海軍飛行予備学生13期生の慰霊と長久の平和を願って建立された十三不動明王像。
★散華(さんげ)若くして戦死すること。「南方洋上に―する」

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 納経所は中門(遍照殿)をくぐってすぐの右手にある。
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        御    朱    印

★ 本尊:阿弥陀如来 (伝 弘法大師作)    ★ 開基:弘法大師
★ 本尊の真言:おん あみりた ていせい からうん
 
 
 『略縁起』
 現在の場所より3Km余り奥に十楽寺谷に堂ケ原という所がある。四国霊場開創の行脚中の弘法大師は、その十楽寺谷に阿弥陀如来を感じその地に堂宇を建立し、阿弥陀如来を刻んで本尊として開基たした。この地に留錫された弘法大師は、阿弥陀如来を感得し、ご本尊とし刻まれ、安置したのが寺のはじまりで、★人間のもつ八つの苦難(生・老・病・死・愛別離・怨憎会・求不得・五陰盛)を離れ、十の光明に輝く楽しみ(極楽浄土に往生する生が受ける十種の快楽)が得られるようにと、寺号を光明山十楽寺とした。
そのころは現在地から離れた十楽谷の奥に広大な伽藍を擁していたが、天正年間の長宗我部元親の兵火ですべてを焼失した。このとき住職の真然は本尊を背負い、大門ケ原の小屋に仮安置し、弟子に経本を背負わせて避難させたが、その途中で矢に射られた弟子は経本を置いたまま逃がれたので経本も焼失し現在そのあとが経塚として残っている。寛永十二年に現在地に再建され、現在の本堂は明治の再建。楼門、大師堂、書院などが建立された。

★ 人間の持つ八つの苦難とは:
 「人生が苦である」ということは、ブッダの人生観の根本であると同時に、これこそ人間の生存自身のもつ必然的姿であり、その実態が四苦八苦と言われるものです。
四苦とは、生を受けた瞬間から、誰もが逃れることの出来ない、生・老・病・死の4つです。
母胎に宿る瞬間より始まる苦悩、病むことから生じる苦悩、老いに至ることから生じる苦悩、そして、死に至る苦悩等、自分の力の及ばない苦悩、これに、
愛し合うものが別れてゆかねばならない「愛別離苦」(あいべつりく)
憎む対象に出会わなければならない「怨憎会苦」(おんぞうえく)
求めても得られない、または得られないものを求めてしまう「求不得苦」(ぐふとくく)
最後に人間生存自身の苦を示す「五蘊盛苦」(ごうんじょうく)、または「五取蘊苦」(ごしゅうんく)
を加えて「八苦」と言います。
 非常に大きな苦しみ、苦闘するさまを表す慣用句「四苦八苦」はここから来ています。
                 
                              『悟道  ブッダの悟り』より
 
★ 『四国遍礼霊場記』 ;1689年(元禄2年)に発刊された四国巡礼案内記・著作(僧 寂本 (じゃくほん ))(翻訳・村上 護):(参考資料として転載)

 四国遍礼霊場記
 
 ▼十楽寺(七番)
 
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 板野郡土成村にある。寺の由来は分からない。本尊は阿弥陀如来。恐らく、この寺に来れば、去此不遠の状態になる、すなわち阿弥陀如来が主宰する極楽の上品蓮に往生するとき、この身のままだという、去此不遠の状態になると、言いたいのだろう。寺の背後には、険しくない山があり、松風が常に通っている。前面に田が美しい布のように広がっている。訪れる人は、風景を楽しむ心の必要性をさとり、俗事が空しいものだと思い至る。

【 前略……今挙十楽而讃浄土、猶如一毛之?大海、一聖衆来迎楽、二蓮華初開楽、三身相神通楽、四五妙境界楽、五快楽無退楽、六引接結縁楽、七聖衆倶会楽、八見仏聞法楽、九随心供仏楽、十増進仏道楽也(「往生要集」巻上)。

十楽

聖衆来迎楽 安らかな死に臨んで阿弥陀三尊はじめ諸仏や天人天女が極楽から迎えに来る幸せ。

蓮華初開楽 極楽に生まれ変わって、素晴らしく美しい蓮華を開くところを初めて見る幸せ。

身相神通楽 五通(神足通、天眼通、天耳通、他心通、宿命通)などの神通力や仏が有する特徴・三十二相が身に備わる幸せ。

五妙境界楽 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚ともに最高度に満ち足りる、素晴らしい環境にある幸せ。

快楽無退楽 この世にないほどの快楽が永遠に続く幸せ。

引接結縁楽 互いの心が結ばれ睦まじくする幸せ。

聖衆倶会楽 上善の仏と共にある幸せ。

見仏聞法楽 仏を目の当たりにして真理を聞く幸せ。

随心供仏楽 心のままに仏を供養する幸せ。

増進仏道楽 仏性が徐々に高まり続ける幸せ。

五通
神足通 どこにでも行ける能力。
天眼通 何処にあるものでも何でも見える能力。
天耳通 どんなに遠くのものでも聞こえる能力。
他心通 他人の心が完全に理解できる能力。
宿命通 自分や他の人の過去を眼前にするが如くに知る能力。
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